Ukulele Sight
はなこさんタイトル・バー
<第1章-前半10話>

第1章=1話=

なぜウクレレなの?

 まるで音楽に関心の無かった僕が「ウクレレを始めた」と言うと、必ずこう聞かれる。実は僕にもまるでわからないのである。突然発作的な思いつきなのだ。他の楽器に比べれば簡単そうに見えたのも一つの原因だろう。
 電気製品、携帯電話、パソコン、インターネット、これらに囲まれ便利さに慣れきった生活に何かアナログ的なものへの憧憬というか、ある種の焦りのようなものが動機といえばそういえるかもしれない。
理屈はともかく「ウクレレ修行」は始まった。

===追伸===
 ウクレレをはじめて、1年が経った頃、ウクレレの思わぬ効用が分かってきました。音楽によるコミュニケーション、創造的な自己表現とか、感情表現、芸術的な演奏テクニックなど、もちろん「ウクレレ」をつかっても表現出来るのですが、むしろ、この楽器の特性なのか、この楽器が生まれ育った環境のせいなのか、明るく、弾む、ある意味でオトボケな音色が、「リラクゼーション」や、「気分転換」、といった、「癒(いや)しの道具」(心の健康)としての効果 が高いように思います。温泉に浸かっているような感じです。疲れているときは、一曲弾き終わらないうちにウトウトと眠くなります。
 とにかく「ウクレレ」という楽器が可愛くて仕方ないという気持ちは、他の愛すべきものたちに少しも劣らない愛着を感じさせます。

少し弾けるようになっても、高度なテクニックを追求するより、如何に心地よく弾くかということが面白くなってくる。(技術も大切ですけれどね)


第1章=2話=

まずは、ウクレレを買おう

 いざ買いに行くと、どれが良いのかさえも解らない。楽器屋の片隅で陳列数も決して多くない。いくつかのカタログによると、3千円から30万円を超えるものまであるらしい。ウクレレの教本などには「二万円前後のものを選びなさい」と書いている。とにかく勢いで始めた僕は見た目で選んだパイナップル型を1万2千円で購入。音がいいのか、悪いのか今はまだ解らない。

 ただ、ただ,ポロロオ〜ンという音色だけで今のところ感動している。

 個人的感想を言えば、2万円を越えるものは品質的には安定しているようなので、ルックスで選んでも大差無いような気がします。ボディ表板の木目模様や好みでも良いかもしれない、黒い弦を選んでもかっこいいと思う。本当なら個体差のわかる人に見てもらえるのが一番良いのだけれど、初めてなんだから、店頭で自分のインスピレーションを信じてで決めるしかない。

「ボクを買って」そう呼ぶ声がきっと聞こえますよ。


第1章=3話=

ウクレレの値段

 ウクレレの元祖:カマカ・ハワイ・ウクレレが良いと知人が教えてくれたのだが、日本では入手が困難ならしい。輸入代理店の山野楽器でさえ年に数回、1・2本、しかもどのタイプが入荷するかわからないという。どうしても欲しい人はHAWAIIへ行って買うそうだ。しかし、それでも数ある中から選べるような状態では無いらしい。何しろ材料となるコア材が貴重になり、ハワイでは既に輸出が禁止されていると聞いている。カマカ以外のメーカーはフィリピンのコア材やマホガニー材を使っている。音質や音量 を決めるボディの作りも単板から張り合わせまで様々、ギターの名門マーチンなどは数十万円もする。どちらも目にすることさえ容易ではなさそうだ。出来れば聞き比べられる所があれば良いなあと思うが身近にプロでもいない限りウクレレ教室へ行ってみるほか無いかもしれない。
 僕は国産のフェーマス・ウクレレの販売元であり、楽器店でもある(株)キワヤ商会(東京・浅草)へ行ってウクレレをこよなく愛す社長の岡本さんに弾き比べてもらったことがある。素人なりにもウクレレに個性があることを知った。ただ同じ楽器でも岡本さんの出す音色と僕が出す音色は違っていた。(腕前の差である。)

===追伸===
 本音の話、値段からいうと、買値が最低4万円以上クラスが「ウクレレ」といえる「本来の音」が出るようだ。音の差以外にも、装飾などで金額的には、もちろん上限はないのです。

 製作地の気候のせいか、[コア材]を使用したHAWAII製は、音が乾いていて良く弾み、心地よいが、4〜10万円位 、マーチンでは、中古で10万円位、国産は=?=,「入門書」などによく書いてある「2万円を超えるもの」というのは、音質はともかく、音程がだいたい合っているもの、ということになっているようだ。入門書の著者も、本当は勧めたくはないのだろうと思います。初心者用の安価な良いウクレレがないのが実状のようです。
 それぞれ、音色、美しさ、弾き易さなど、差は、歴然としています。良い楽器を買って上達したように感じるのは、気のせいではありません。やはり、音が違うのです。もちろん、良い音を聞いていれば、(音程や強弱を識別 する能力として)耳が良くなり、耳が良いほど上達も速く、今までより更に音楽全般 に対する理解が深まります。カラオケも上手くなる!かも?

(本心、もっと安くなればいいのにと思います。 本来ウクレレは、高級楽器としてのみ存在する様なものではないはずなのですが。良いもので、安いものが作れればいいのに!)

 ただ、面白いことは、安くても、気分は十分味わえます。そこがウクレレの良いところでもあり、「オモチャ」だと言われる原因なのです。
 とりあえず、自分でペイントした黄色のウクレレ(¥1980円)は、お気に入りのひとつです。
(必ず、女の子にウケますよ)


第1章=4話=

HANAKOSANに出会うまで

 ウクレレを買った日、2・3冊の教本と、立ち読みで知ったC音叉とともにウキウキ気分で家へ帰った。とりあえず弾いてみる。

ポロロ〜ン、まさしくウクレレだ。うれしい。

 教本を見ながらコードを弾いてみる。何とか弾けたような気がする。滑り出しは絶好調にみえた。2・3日は触ることだけでも楽しかった。でもなんか音が変、購入の際チューニングしてもらったので安心して、教本の「チューニングの章」を飛ばしていたのだ。ここで初めてHANAKOSANの存在を知る。これまでの人生で記憶にある楽器との触れ合いはハーモニカと縦笛のみ、しかも音痴と来ては音叉で音が合うはずもなく、チューニングの時は開放弦を上から順に弾き下ろし、「HANAKOSAN」と聴こえるまで声を出して念仏のように唱える。僕は毎日「HANAKOSANhanakosan」に頼り切り。
 A音叉、ウクレレ用ピッチパイプ(調音笛)、どれを使っても結局はダメ。

やっぱりHANAKOSAN(.au♪56k)となる。


(HA=G音=ソ、NA=C音=ド、KO=E音=ミ、SAN=A音=ラ)

ある日ついに心配になり、恥ずかしながら人に聞いた。
「全然外れてるよ! 」 答えは、たった一言。
すまないけれど教えて欲しいと頼むと「電子チューナー」というものを教えて貰った。ギター用なのであるがスイッチを入れれば音程を計測するのだ。あとは機械の指示に合わせてペグを調節するだけ、しかし結構微妙な操作である。こうして、やっと愛しの「HANAKOSAN」に会うことができた。
ちなみに弦が伸びることや消耗品であることを初めて知りました。

==追伸==

 購入したばかりの時や、張り替えた弦は、1度のチューニングでは合いません。 仮に「A」・「E」・「C」・「G」と順に合わせてきても、「G」まで来たら、もう「A」の弦が狂っています。更に、1曲弾くうちにもう、音が狂っています。ギターなどで使用する金属弦と違い、ナイロン弦は初めのうちは、どんどん伸びていきます。僕の知人で、ホールあたりで1本づつ弦を掴み、ブリッジの方へ引っ張りながら 調律する人がいるくらいです。
 毎日、何度も音を合わせても、弦の伸びが落ち着くまでは、(弦の種類によっても違いますが)3〜4日は、かかるみたいです。変な音だなあ?、と思ったら、まだ自分が下手なのかなあ!、と思う前に、すぐ音を合わせて下さい。

HANAKOSAN=HANAKOSAN
HANAKO
is a Japanese woman name and SAN is a title attached to a name of a person. In English, tuning an ukulele uses My Dog Has Fleas.


第1章=5話=

♪「ハマチドリ」知ってる?

 教則本の課題曲はすごい!、「浜千鳥」すみませんが私、知りませんでした。コード進行が弾けても歌えません。最初にメロディーを弾いて歌を覚えなければならない。とにかく学校唱歌とかロシア民謡とかがやたら多いですね。これも勉強しますが、誰か分かりやすく簡単なコード進行のポップとかロックとか人に聴かせられる曲の楽譜を作ってくれないかなあ。「荒城の月」がいくら上手でも誰もほめてくれないし、聴かされる人が可哀想だ。


第1章=6話=

指が痛い

 まじめにコードを押さえるようになると、左手の親指以外の4本の指先が痛い、なんだか感覚がない。左手がときどきつる。左手人差し指など学生時代のバレーボールで突き指をしたような感じだ。曲げると痛いし、少しむくんで熱っぽい感じもする。


第1章=7話=

ビートを刻むって何?

 過日、友人の家でホームパーティがあり、ウクレレを持参した。彼はアマチュア・ライブに出るほどのベース・ギタリストで、ウクレレは初めてであるにも関わらず、いとも簡単に弾きこなした。同じ楽譜で僕とは違う曲を弾いているみたいだ。譜面 どおりにも関わらず、僕のはまるで「サティ」のピアノのようだ。何が違うのと聞いてみたら、 「ビートだよ、ビート」
 とりあえず、極論をいうと、「8ビート」と「シャッフル」を覚えるとだいたいの曲が弾けるみたいです。教則本ではよく理解できなかったのですが、指でリズムを取る練習をすると分かりやすい。
 ウクレレを使わず、教本どうりに指だけで「タン・タン・タン・タタ」をやってみる。リズムを覚えたら、ウクレレで「タタ」の部分をダウンストロークアップストロークに代えて練習。まだまだ覚えるリズムや技法が有るみたいだけれど、

 この練習に飽きた頃、課題曲の「埴生の宿」を弾いてみると、以前より、とても上手になったような気がして少し満足だった。


第1章=8話=

弾き方が違うぞ

 今はサラリーマンだが、昔(自称)ミュージシャンでならした友人が、僕のウクレレを弾いた。 プロを目指したこともある彼の指はさすがに軽妙。
 Uku(ノミ)Lele(跳ねる)みたいだ。
でも、ウクレレの教則本にある弾き方と全然違うぞ。右手の指使いが違う。「ウクレレのビデオ」を見てもそうだったが,教本には『人差し指の側面 (中指側)で弦を弾く、残りの指は軽く握って親指は人差し指に触れないよう』書いてある。でも彼はフォーク・ギターのように弾く、指4本とも使って(時には親指も使って)、しかも爪も当たっているようだ。彼は、果 たして間違っているのか、あるいは、決まりなんて無く自由で良いのか、ハワイアンの弾き方というものが有るのか、それとも流行なんてものも有るのかなあ。
 今のところ、ウクレレの「本来の音色」が引き出せていないかもしれないが、僕は彼の弾き方が好きだ。とにかく弾きやすいし、少しうまく聴こえるからだ。


第1章=9話=

歌えない曲は弾けない

 「原則的に、歌えない曲は弾けない」と、ある本に書いてあった。
 リズムやコード進行だけは何とか弾けても、歌を知らないとやっぱり弾けないようだ。歌は自慢じゃないが下手なので、ある日、カセットで録音してみた。

『 ス・ゴ・イ 』
 まあまあ、だと、気を使ってくれる意見もあるが、伴奏のウクレレは合っているのに、歌のメロディーがときどき外れているらしい。譜面 が読めないので歌のメロディーをいい加減に勝手に覚えているのが原因らしい。自分でも、とても人前でソロでは聞かせられない気がする。とりあえず今のところ、小声で軽く歌ってごまかすしかない。
カラオケで特訓するべきだろうか?


第1章=10話=

イカサマ・コード(イカサマ・マイナス・セブン)

YAMAちゃんが遊びに来た、
「楽器に全然関心無かったくせに、コバちゃんがウクレレ始めたんだって、1曲弾いてよ。1曲でいいよ、1曲だけだよ。」
「では、長渕剛の『乾杯』。」
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
  「まあまあじゃん。でもさあ、途中で途切れないで間違っても最後まで行こうよ。さっきの所は難しいの?」
「小指が動かないんだよ。」
「ちょっと貸して。」
♪〜♪♪〜♪〜♪♪〜
「ウクレレって、おもしろいねえ。コード表に「ローポジィション」「ハイポジィション」があるねえ。あれ〜っ、さっき途切れたところDm7だよね、ここは Dm でも良いんじゃないかな、もう一回弾いてみたらどう。」
  ♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
「YAMAちゃん、簡単に弾けたぞ。でもこんなことしていいの?」
「音は1音足りないけれど基本和音は出来てるからDmでいいよ。どうせもっと巧くなったら、弾けるようになるし、ローポジィションのコードの方がウクレレらしく聴こえるような気がすると思うよ。」

「YAMAちゃん、ありがとう。感謝いたします。」

これは《 マイナス 7   》と名付けよう。

「でも7取ると余計難しくなるものもあるから気を付けた方がいいよ。」
「これで山ちゃんの結婚式で歌えるぞ〜っ。今年結婚するとか言ってなかったっけ?」
「え〜っ!・・・、聞かなかったことにして、そろそろ帰るわ。」

YAMAちゃんは、あわてて帰っていったけれど、いいことを発見してくれた。

Dm7-Dm

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