先日、YAMAちゃんの結婚式があった。当日は長渕剛の「乾杯」を絶唱しようと練習に励んでいたのだが、当日不覚にも熱を出し、めまいがしてフラフラの状態で出席するのがやっと、残念だが歌うどころではなっかった。
YAMAちゃんは天才かもしれないと思った。
後日、山ちゃんは律儀にもお礼の電話をくれた。
そのとき「ところでいいことを教えてあげようか、最近ウクレレ始めたんだけど、ウクレレのコード でEフラット難しくない?発見したよ。4弦を開放にしてみなよ。すぐ出来るよ。あとブルース・ハーモニカも始めた。暇なとき聞きに来て、また、たこ焼きパーティーやってよ。」
*僕の主義は とにかく弾けなければ、おもしろくない。
おもしろくなければ、続かない。
続かなければ、上達しない。
上達すれば、もっとうれしい。
ここに挙げたコードは曲によって差し替えて使って良いと思います。ただいろいろと御意見もおありでしょうが上達してくれば、元のコードで弾けるようになります。
御使用にあたっては本人の責任で注意して下さい。
ついに生け贄が生まれた。ぼくの後輩で結婚式があった。
ぼくはついにウクレレ・デビューを果たした。
仲間5人と「君といつまでも」ソロで「乾杯」の2曲。
とても盛り上がりました。
参考までに「君といつまでも」イカサマ・楽譜を紹介します。イントロ
G(2拍) ・ Bm7(2拍) ・ Am(2拍) ・ D7 (7 打速く)G Bm7 C D7
ふたり を ゆうやみが つつむ このまどべにG Bm7 Am A7 D7
あした も すばらしい しあわせ が くるだろうG Em7 Am D7 G
きみの ひとみは 星 と かがや き 恋するEm7 Am D7
この胸 は 炎 と 燃えているG Bm7 C D7
あおぞ ら 染めてゆく ゆう ひ 色あせてもG Bm7 A7 D7 G
二人の 心は かわら ない いつ まで も台詞 ( G・Bm7・C・D7・G )
『幸せだなあ、僕は君といるときが一番幸せなんだ、
僕は死ぬまで君をはなさないぞ、いいだろ』
*頭から繰り返し。 (エンディング)C / Cm / G /
ぼくの職業はスタジオの他、公園や街角で仕事(広告・雑誌写真撮影)することも多い。ある日、打ち合わせで北海道ロケが決まった。ラベンダーの花畑での撮影である。
しかし、今年(1996年)の、北海道は冷夏である。天候は不順で農作物にも少なからず影響がでている。それを知りながらの強行撮影である。日頃「晴れ男」を自慢していたことを後悔し、思わず手を合わせて当日晴れることを祈ってしまった。
すると妙なことに気がついた。左右の指の長さが違う、錯覚かと思ったがどうも左手の指が長いような気がする。測ってみると、中指4mm,薬指3mm,小指5mm伸びている。
どうやらウクレレが原因のようだ。練習を始めて4カ月、こんなことが起こるとは思ってもみなかった、びっくりしたなあ。
昔、水泳の選手の手のひらには水掻きがあるらしいという噂が本当に思えてきた。
最近は、指先の痛みは取れたが、人差し指の違和感がまだ無くならない。(ちなみに撮影当日は、8日間滞在のうちで唯一、曇天の合間を数時間ではあるが、無事、日光が射してくれた。)
(1996 / 07 / 25 付記 )
1996年8月9日は、祖母の「キン 」さんが白寿を迎えた。
近在の親戚一同集まって祝いの大宴会が貸し切りの座敷で盛大に行われが、残念ながらぼくは出席できなかったので「カセットテープ」で参加する事にした。日頃の練習の賜というべきか、あえなくキンばあちゃんは、ぼくのウクレレの犠牲者となってしまった。
郵送したカセットには簡単なメッセージと伴に、ソロ・メロディの後コード伴奏で歌が入っている。
当日、キンさんは、ニコニコしながら聞いて、自分も一緒に歌い、大喜び!だったそうです。現場での生本番は、緊張するが、録音テープを送るのは少し気が楽である。ただ後々残るので少し心配ではある。 そういえば昔、声や歌をいれたカセット・テープのラブレターが流行ったことがあると聞いた記憶がある。
(1996 / 08 / 15 付記 )
このホーム・ページに頂きましたメールのなかで、アメリカン・チューニングというものを教わりました。
1 弦=B(通常A)2 弦=F#(通常E)
3 弦=D(通常C)4 弦=A (通常G)
マーチンの弦のパッケージにはこの調律が表示されていました。全体に1度高く、弦が強く張られている分音に張りとボリュームが有りそうだ。使い分けは、気分?と好み?だそうです。もちろん 「MARTIN」や「D'Addario」などの弦を通常のハワイアン・チューニングにしても使えます。
マーチンはギターと共にウクレレも良いと噂に聞きます。マーチンの音色の秘密は材料の特殊加工にあるらしい。コア材を使ったものよりマホガニー材が主流。ただ、古い(1950年代以前)ものが良いらしく、特に戦前のもの。 骨董的価値だけかと思っていたら、ある楽器店の人は「枯れた音」「よく鳴る」と賞賛していた。インターネットの通 販や広告でときどき見かける。コレクターもいるみたいだ。個体差は激しい。
個人的意見としては、他の楽器に似ていない、自分にとってのウクレレらしいウクレレと出会いたい。
(1996 / 09 / 30 付記 )
霜月といえば、鍋物が恋しくなる季節である。
夜の12時頃、世間様では夜中という時間に電話が鳴る。
仕事柄こんな電話にも慣れているのだが。「コバちゃん、明後日の日曜日、暇してる?」
「・・・・・(下手に返事するとヤバイ)」
「あのさあ、おでん大会やるんだけど、来ない?」
「うーん・・・(どうしよう)」
「暇なら来てよー。」
「でも(追い鰹)マスターしといてね。」
「何それ?」
「奥さんに言えば解るよ。」
「分かった。じゃあ、日曜日、たこ焼き器を持ってきてね。ガチャ!」やられた!
電話の主は,後輩ではあるが、音楽の師匠である「YAMAちゃん」であった。
神戸出身である僕の、関西風「たこ焼き」の味を覚えた彼は、「おでん」で僕を釣ろうとしたのだ。
彼は、ファッション・カメラマン。その夫人は「ある有名な料理雑誌」のベテラン(やり手)編集者で、二人とも美味しいものには目がなく、社交好きで寂しがりやなのである。ときどき、お呼ばれに預かるが、調理は出席者の仕事で、彼は最後に、時間をかけて、手回しのコーヒー・ミルで豆を挽き、蘊蓄を傾けながら、みんなに美味しいコーヒーを振る舞うという唯一の労働で立派な参加者としての地位 を得ている。
さて、「おでん」も「たこ焼き」も絶賛の内に平らげ、ギタリスト・YAMAちゃんの登場となる。小生もこの頃は、ウクレレのコードも多少覚えているようになり、伴奏などやらせて貰っています。この日は、調子に乗って「イパネマの娘」のソロまで弾いてしまいました。「だいぶ上手くなったねえ」と前置きした後、
アドバイスをしてくれた。「メトロノーム」で練習するといいよ。
演奏中、リズムやアクセントを変えても良いけど、テンポが変わらないようにしないと他の奏者と合わなくなるから。
あと、ソロの時にもっと感情を込めて、強弱や、速く弾く所・ゆっくり弾く所を考えるともっと上手く聞こえると思う。*確かに、曲のノリ(リズム)とテンポは違う。
日頃はラフな男だが、時々純然たる正当な意見を、
YAMAちゃんは言う。大根・ちくわ・じゃがいも・はんぺん・がんもに玉子、・・これらの楽器は、おでん鍋の中で調子をとって、個性を出しつつ「和」を成し、そして世界を広げる。おでん鍋にも哲学する、天高く馬肥ゆる芸術の秋の夜であった。
(1996 / 11 / 04 付記)
大昔、ギターをやっていた 友人(よすけ)が、「ギターなら教えてあげるよ」というので、ウクレレを持って出かけていきました。ギターとウクレレの<にわかセッション>も佳境に入り、だいぶリズム感が良くなってきたぞと、おだてられました。
ところが、帰り際、「ケースが良くない」
思わぬ指摘を受けてしまいました。なるほど、買った時のままのダンボール箱に「YAMAHA」のビニール手提げ袋では、やはり格好悪いかもしれない。ただ、これまで楽器ケースを持って街を歩く姿に何かしら抵抗を感じていただけに、あきらかに楽器が入っていると分かるケースは欲しくなかった。
*さりげなく、目立たないケース
*持ち運び中の保護には、やはりハードケースに勝るものはない。
*手提げでは、疲れる、かさばる。ショルダー型にしたい。
*楽器といっしょにA4サイズ程度の楽譜や小物も入れたい。
*異なるサイズのハードケースでもフィットする。
仕方なく、作りました。我ながら、すんばらしい出来映えでした。
作り方を「アラカルト」のコーナで紹介します。
是非やってみてください。(1997 / 01 /01 付記)
以前、「YAMA」ちゃんとの雑談で「血が出るような練習」が必要だという話が出たことがある。
ウクレレはギターなどと違い、ナイロン弦なので、いくら熱心に長時間、弾いても血は出ないだろうというのが結論であった。
ところが、 ある日、後輩の「YUKI」ちゃんから電話があり。ウクレレの練習で血が出たと言ってきた。
そして、わざわざ「見て!見て!」と大きな可愛い目玉をクリクリさせながら押しかけてきた。
なるほど、左手の薬指に大げさな包帯が巻いてある。本当に切ったのだ。
「余程、すごい練習をしたの?」と、よくよく聞いてみると、彼女の使っている「ウクレレ」はとても雑な作りで、ほとんど、おもちゃ的ウクレレ。¥1980円で買ったそうだ。仕上げが良くなかったので、「フレット」の金具にバリ(物を削ったりした時にでる出っ張り)が有り、それに指を引っかけたのでした。決して猛練習の末、弦で指を切ったのではないのです。それでもYUKIは、血の出る練習をしたのだと、言い張った。
仕方なく、ヤスリできれいに削ってあげました。
1997 / 03 /23付記
粗悪なウクレレで指を切るのは例外として、初心者の間は、なかなか指が、弦を捕らえるのが難しく思えます。特に弦高(指板と弦の隙間)が高いと素早く正確に弦を押さえるのが困難で、特に第1フレットはテンション(緊張、跳ね返す力)が強く、コードを押さえるにも指先に必要以上に力が入ります。
安いウクレレは特に顕著です。そこで、ウクレレのいくつかの部分を使いやすいように改良しましょう。
弦高を下げる前に 、たいていの場合「ナット」は、角の部分が立っています。演奏中に指が当たっても痛くないようにヤスリで、丸く削りましょう。
弦高を下げるには、2通りあります。
- 「ナット」の部分の弦の入る溝をノコギリでほんの少し深く削る。
- 「ブリッジ」の弦があたっている「サドル」(だいたいプラスチィック製)をボディから取り外し、 底辺を 平らな板の上に置いたサンド・ペーパーで(弦のあたる上辺と平行になるよう均等に力を入れて、少しずつ)好みの高さまで削る。わりと根気が要ります。
または、薄くて、堅い板切れやプラスチックで好みの高さの「サドル」を作ってもいいです。失敗例
- 低すぎて、押さえた「フレット」が弦の振幅のために、次の「フレット」に触れてしまい、音がビビるようになる。
- 低すぎて、ストローク奏法では問題ないが、ソロなどで単弦を弾きにくくなってしまう。
- 「サドル」の上辺を削ってしまい、弦が水平でなく、傾いてしまう。
これだけでも、とても弾きやすくなります。 (1997 / 03 /23 付記)
弾く人の技量に合わせて、本人の責任で調節してください。
各部・名称は「ウクレレ楽器」の項をご参照ください。