Ukulele Sight
はなこさんタイトル・バー
<第3章-前半10話>

第3章=1話=

「シモギターズ」個

志茂崇弘さんのギター&ウクレレの個展を見てきました。
すばらしい作品の数々に時間を忘れて楽しませていただきました。

ウクレレで変わったものは、サウンド・ホールの形がクマやカエル、ウミガメや巻き貝など、楽しいものもあります。楽器の素材でも一般 的なコアやマホガーニー材のほか、メイプル、ブラジリアン・マホガニー、特殊なものでは、屋久島杉などで作られたものまであります。志茂さん独自のアイデアの5弦ウクレレなど、ダブル弦の6弦や8弦ウクレレと違い独立した5本の弦で構成されています。

 楽器自体も美しい木目で丁寧に仕上げされ、ヘッドの形状なども様々で、ポジションマークもハワイアンキルトの模様や貝、動物と様々で、作品もさることながら楽器の中に張ってある鉛筆の手書きシールまで同じものはひとつもないという徹底ぶりで、見れば見るほど興味が尽きません。

 今回の個展もまだ売られていない作品のほかに、小野リサさんのギターや高木ブーさんのギターとウクレレのダブルネックその他、すでに注文制作された所有者の方々から借りてきている作品もありました。実物ではありませんが、以前製作された作品の記録として、写 真もたくさんあり志茂さんのウクレレに対する「愛情」と「遊び心」とクラフトマンの「確かな腕」を余すところなく堪能できる個展でした。
99年卯月。

(1999 / 04/09 付記)


第3章=2話=

つじあやの(ウクレレスター誕生)

うららかCD  「ローリング・ココナッツ」99/01/20発行の記事で知った「つじあやの」さんのアルバム「うららか」を聞く機会がありました。記事によると「ウクレレ界が待ち望んでいた [ 新しいスターの誕生 ]を確信した」となっていました。

 聞き始めるとすぐに「つじあやの」の時空に引き込まれていきました。ウクレレ伴奏と歌声が、小さなすぐ近くで聞くことができるライブハウスに居るような気がして,なんだかとても身近な空気感が伝わってきます。  緻密に計算された、あるいは演出された芸術とは違った、生の声として、心の動きや、温もりのようなものがダイレクトに届きます。アルバムには、ギター伴奏の曲もあり、そちらの方がエンタテイメント性があり聞き易いのですが、ウクレレの音と歌声の方がはるかに彼女の世界を表現できているように思います。「今の彼女」の気持ちがビシビシ伝わってきます。これから彼女自身どんどん変わっていくでしょうが、そのときどきの自分を大切にしながら、心に響く歌を歌い続けていってくれるでしょう。  最後に、うまくウクレレと付き合っている彼女がとても楽しげで、こちらにも曲のメッセージとともに優しく届きました。

ローリングココナッツVol.3からは新連載が始まりました。

つじあやの、デビュー・ミニ・アルバム「うららか」全6曲 LD&K 64-LDKCD

(1999 / 05/03 付記)


第3章=3話=

恐るべし NHK「趣味悠々」ウクレレ講座

NHKテキスト  1999年4月6日から始まったNHKの「趣味悠々」ウクレレ講座は、多彩なゲストが楽しみの一つです。テキストには記載されていませんので、毎回誰がゲスト出演するのかワクワクして火曜日が待ち遠しい思いです。

ブー先生の力まないフランクな、あるいは気のない教え方が気に入っています。 加藤紀子さんのボケ味もとてもかわいい。好みもありますが、あの雷様の扮装は無くても良かったかもしれません。
 ストロークやリズムなど必要なことを易しく紹介されていて、なかなか良くできています。ただ気になることがあります。ブーさんが説明しながらお手本を披露しているときに、スタジオ内の生徒さんたちを映しているのです。せっかくブーさんが弾いているのですから、思わず

「ブーの手元を見せんかい!」
ブラウン管に向かって叫んでしまうことがよくあります。
これは僕だけでしょうか?

 テキストは放送開始の半月ほど前から書店に並んでいたのですが、あっと言う間に書店の平積みから消えていました。ある筋から、3万部ぐらい発行するのだろうと聞いていましたが、最近の情報によると、初版で5万部、第2回放送日頃には追加で2万部の発行と聞いています。

 「番組は受信料によって作られています。」なんて(国から補助を貰いながら)言っておいて、テキストでしっかり儲けているんですね。それに今年は「だんご3兄弟」の爆発的ヒットで、「棚からぼた餅」ならぬ 、「棚からだんご」
やはり恐るべしはNHK。さすがにテキストには「だんご3兄弟の」楽譜は掲載されてはいません。残念。

ところで,みなさんNHKの受信料は、当然払っていますよね?

(1999/05/03付記)


第3章=4話=

NUA UKULELE PENDANT

NUAペンダント 日本ウクレレ協会 / NUA

1999年6月で40周年を迎えることとなりました。

 創設者の灰田有紀彦氏は、当時の日本のハワイ音楽家や愛好家のほとんどすべてに、影響を与えたとされています。

詳しい活動内容は、日本ウクレレ協会ホームページに譲るとして、

 この40周年に際し、記念行事が行われる予定です。会員の親睦やウクレレにまつわる方々を招いて、広くはハワイからのゲストもあり、一般 参加を含めたパーティー形式で行われます。

 この40周年記念には、記念品として会員のみのバッジとともに、一般希望者にも(写 真の)ウクレレを型どった(全長3センチの)ペンダントタイピン(ピン・タック)が製作され、販売されています。数に限りがあるので入手は困難かもしれませんが、なかなかの出来映えです。

 本来の活動である毎月の月例会も多くの会員参加によって行われてきましたが、近年のウクレレブームによるせいか、1999年は更に子供から熟年まで参加人数が増え、大盛況です。始まる時間に遅れた方は「申し訳ありませんが、補助席を覚悟でご参加下さい」ということです。

 NUAは東京しか活動が無いのが残念ですが、各地で探せばいろいろ有るようで、

「ウクレレ・アフタヌーン」や「関西ウクレレサークル」(リンク集参照
のような新しい世代の会が生まれています。これからもますます多くの会が出来るとおもしろく、交流もまた楽しみになると思います。  

(1999/05/05 付記)


第3章=5話=

フェーマス製「木靴」と「ウスレレ」

友人に「ながっちゃん」という根から明るい人物がいます。
彼もウクレレが好きでいつも枕元において、
「帰宅がどんなに夜遅くなっても、毎日一度は弦をはじかないと眠れない」
と言っていました。

 先日、花見を兼ねた、新人歓迎会の宴会が青山墓地であったそうです。 東京の方はご存じでしょうが、この青山墓地は桜の名所で、昼夜を問わず、墓石の間にシートを敷いて宴会が催されます。屋台まで出ます。見ず知らずの人の墓石の前で不謹慎な気もしますし、なんだか気味が悪いという人もいますが、そこに来ている人たちは皆楽しそうです。とにかく桜だけは見事です。  そのながっちゃんが、宴会で大いに盛り上がったようです。新人のかわいい女子社員に乗せられて相当飲んだようです。何とか終電で帰り着いてから、万年床にもぐり込み寝ころんだままウクレレを弾いたそうです。記憶はそこまでした。

 次の朝、目が覚めてみると、スーツを着たまま寝たらしく、しかも片足に何かを履いているようなのです。眠気眼で見ているとヒョウタンの形の木靴に見えます。夢でも見ているのかと思ったのですが、なんとそれは、お気に入りのフェーマスのウクレレではありませんか。

 何が起こったのか考えてみると、ウクレレを弾きながら寝込んでしまい、トイレに起きた時に足下に落ちたウクレレをトイレから戻ったときに踏み抜いてしまったようです。哀れウクレレはネックが弾け、裏板が見事に真っ二つ、臭い足が突っ込まれてしまいました。

 今、愛しの「フェーマスちゃん」は、楽器店に「修理するより新しいものを買った方が安い」と言われ、ぼくの手元に預けられました。

 ながっちゃんは、折角だから「改造してくれ」といっています。NHK趣味講座の高木ブーさんのウクレレ教室で紹介されていた「ウスレレ」に憧れてしまい、いつかは自分で作ってみようと思っていたそうです。これを機会に是非ウスレレにして欲しいということです。彼は、転んでもただでは起きない、さすがはやり手の営業マンです。

「ウスレレ」とは、番組にゲスト出演していた野村義男さんがウクレレ・キットを購入して自作したウクレレで、ボディーの厚みを短く切って薄くしたウクレレのこと。番組中「ウスレレ」を見た高木ブーさんは、あきれ顔で見ていましたが興味津々の様子でした。

参考記事:「おもしろウクレレカタログ」ウスレレ

ウクレレの事故:
以前ネットで直射日光の当たる車内での割れや、酔っぱらっての踏み抜き記事などを読んだことがありますが、僕もこれからは今まで以上に気を付けるようにします。

(1999/06/02付記)


第3章=6話=

アフタヌーン・ライブ1999/06/27東京表参道

UKULELE CAFE NIGHT 1999 」と題したウクレレ・アフタヌーン主催のイベントが行われた。

出演は、

プリン(女性2組ウクレレユニット)
ウクレレアフタヌーン
ウクレレ・クラブ(松宮幹彦&太田和男)
夏秋洋介
ウクレレカフェカルテット
山口岩男
山内雄喜

 プレゼントタイムを含めると、16:00開演から終了21:30という、アマチュアのサークルが企画するにしては壮大なイベントとなり、開演の間際には長蛇の列ができるほどの人気でした。

 中核となるウクレレアフタヌーンは、毎月のゲリラ演奏が主な活動であるが、これまでにも数々のイベントに出演しており、その都度、演奏曲やコスチュームを変えながら観衆を沸かせてきました。今回は全員「浴衣姿」という出で立ち。演奏も練習を積んだ甲斐あって見事なものでした。プロの演奏家である松宮幹彦氏に「彼らには負けました。」と言わしめるほど。

 このイベントに、観客を含め全員が「ウクレレ」の可能性に大いなるものを感じ、感動の思いで堪能したイベントでした。

 フリー・マガジン「ローリング・ココナッツ」第1号の津和野編集長の

男女20人を越えるウクレレ集団をどーしようというのか

という言葉を借りるまでもなく、これからも、ウクレレアフタヌーンは、どこまでも突き進みそうな勢いである。

参加希望、又は、活動予定は

ウクレレ・アフタヌーン・ホームページまでご連絡ください。

(1999/07/13付記)


第3章=7話=

アダルト・ウクレレ

アダルトといっても何もお姉さんがあられもない姿で演奏するとか、楽器にセクシーなペイントが施してあるというのでもありません。

 99/06/27のウクレレアフタヌーン・ライブでゲスト出演した松宮幹彦さんのことです。以前「ウクレレ・アコースティックアイランド」というCDを聞いたことがあったのですが、アフタヌーンで初めて演奏を拝見し、その数日後ライブがあると伺い、行ってみました。(パットさんからの情報)

 広くないライブスポットなので、マイクを使っていませんでした。すぐ目の前で演奏が聴けました。演奏曲はスタンダード・ジャズとボサノバ。ウクレレでセロニアス・モンクの「ラウンド・ミッドナイト」を聞いたときはビックリしました。まさしくアダルトなウクレレと呼ぶにふさわしいと感じました。

 日本のミュージック・シーンのなかでコンサートという大がかりで、遠くから見るという楽しみ方は若年層を中心に定着していますが、小規模のライブスポットで生の演奏を間近に聞くというのは、(NYでは昔から当たり前でJAZZなどはライブが中心でむしろCDがあまり売れないようで、日本が一番売れているそうですが、)大変な贅沢のような気がします。

ビートルズがアルバムを重視したり、マイルス・デイビスがライブを重視したように、それぞれ演奏家の思想にもよりますが、生の演奏に接することは、単にCDなどの音源からでは味わえない空気感のようなものを味わえます。これはコンサートの演奏者と観客との一体感とは別 なもので、まさにアートに触れるという感じです。

 これを読んでくださった方にも是非、松宮さんやオータさん、山口さん、山内さんなど数多くのプロの生演奏にふれる機会を持たれることをお勧めいたします。

もちろん、アフタヌーンや関レレなどに参加するのも楽しいことです。

(1999.07.15付記) あんた誰(松宮幹彦編)参照


第3章=8話=

ウクレレメーカー乱立の時代とヤマハの撤退

1999年は、いったいどうなっているの?といった感があります。

新ウクレレメーカー、書籍、CD、ライブなど、ウクレレ関連では、これまでにない飛躍的な伸びです。ウウレレがブームなどと言われてから、何となく増えているのかなあといった感じのまま実感もなく、メディアやメーカーだけは先走っています

 ヤマハにしても販売開始から1年もたたない内に製造中止。これは製造を請け負った韓国の業者の手抜きなのか不良品が多く、製造を打ち切ったということになっており、その型を使って韓国製の粗造品が売り出されいるという噂まで出ている。真意は定かではないが年間製造予定10,000本の公開目標からすると、きっかけを見つけて伸び悩む販売に終止符を打ちたかったのか、ケりーなどの代理店となり「利ざや」で儲け、リスクを回避した。と穿った見方をする意見を否めない。

 国内外の楽器メーカーも、ギターなどからすれば1%にも満たない需要の為にウクレレの製造を始めたり、まさにギターをはじめ楽器が売れない不況世相のなせる技か、日銭稼ぎの対策なのか、誠意ある産物が少ないことが目に余り、ウクレレの本質を理解してなかったり、以前より製品の質が落ちたりしています。

 販売店や通販業者も知識が足りないのか。品不足なのか、客を馬鹿にしているのか、 儲け主義の適当な商品で看板をぶら下げているところもあります。 そうかと思えば、コレクター・アイテムとも言えない実用品が、法外な値段で売りつけたりしているところもある。

 こちらも鍛えてゆかねば、うっかり金儲け主義の術にはまりそうです。

もちろん、実力と誠意あるメーカーが新たに参入していることも有り難い事実です

何もかも、「粗悪」が悪いとばかりいうのではないのです。
本物がいれば偽物が出る。偽物が出ないようでは、むしろ本物ではないのかもしれません。要するに重要なことは、「判断する自己の品格と感性」ではないでしょうか。借りに騙されたとしても、「笑える」ならそれにも、何かしら価値はあります

 政治家がよく使う言い回しの「善良な市民生活・・・」に対して、
「善良な市民などいない」という田原総一郎氏の言葉を借りるまでもなく、まさに欲深く、善良ではないかもしれない我々受け手自身も、(提供者の思惑だけでなく)自らの決断を迫られる現実社会のなかで、ウクレレに関してのみならず、自己の感性で見極めなければならない時は既に来ていると思います。

ともかく、自己の感性を磨くためにも、
ひとつの方法として、ウクレレを弾きましょう。・・・・・・?

(1999.07.15付記)


第3章=9話=

オータサン直伝:1「爪は切る」

日本ウクレレ協会に縁の深い「オータサン」が協会の40周年記念式典(1999/06/06)に出席できなかったため、後日、会員のために「オオタさんを囲む会」が催されました。

 その会で素晴らしい演奏を披露していただいたのは言うまでもないのですが、ある会員の方から

「爪の手入れは、どのようになさっていますか?」という質問が出ました。

回答の要約をすると

 爪は、ハサミで切った方が絶対に良いようです。オータさんも昔は爪が弱かったそうで、マニキュアや硬化剤、ヤスリなど全て試したそうです。
 ハサミで切る理由は、爪は切ることでどんどん強くなってくるそうで、必ずハサミで切るそうです。ただ、折り畳みの小さい爪切りだと爪が割れてしまうので、ハサミ型になったものを使うそうです。ヤスリは掛けてはいけないそうです。  

爪切り

「硬化剤などを塗って爪を堅くする方法は、爪は堅くなりますが、演奏したときにウクレレの音(が)しなくなります。まるでピックで弾いているような音になってしまいます。」

いろいろな方に爪のことを質問されて、
この方法を紹介するとずいぶん感謝されました。」と語ってくださいました。

(1999.07.28付記)


第3章=10話=

オータサン直伝:2「コードを覚える」

上記の会で
「オータサンはウクレレのコードを700以上ご存じだと聞いていますが、どのようにして覚えたのですか」
という質問にオータサンは、かく語りし。

ウクレレはリズム楽器です。
メロディーや単音弾くのは誰でも出来るのです、まずコードを覚えて下さい。
ウクレレには各コードに4つづつコード(フォーム)があります。それを覚えて下さい。

 オータサンから「ウクレレはリズム楽器だ」という言葉を聞いたことは、当然のこととはいえ、少々驚きでした。4つのコードとオータサンが言う意味は、もちろん演奏上での音楽性の広がりのためにということが含まれるのでしょうが、初心者には、ウクレレの練習法、運指練習法、としても使えそうです。

(1999.07.28付記) 参考記事:「 コードを覚える2


[ INDEX ]

HOMEボタン ウクレレサイトボタン