Ukulele Sight
はなこさんタイトル・バー
<第5章>

第5章=12話=

「ブリッジ貼り直し」の巻

Sonny D ukuleleお気に入りのウクレレの中に「Sonny-D」があります。
Sonny Dahlinさんは元カマカの職人さんと聞いており、オワフ島で製作しています。 「ウクレレ快楽主義」で本人の写真を見ましたがでっかいオジサンでした。 「ハワイ自慢」というサイトでは彼を撮ったスナップ写 真が掲載されています。 優しくてしかも頑固、でも暖かみのある人柄のように写っています。 演奏家としても活躍し、CDでは 「 Ukulele Stylings #1」で彼自身の演奏や他の有名プレイヤーに依るサニーDウクレレでの演奏も聴くことが出来ます。 ハワイでもプロ仕様の高級ウクレレと位置づけられ人気も高いようです。 90年代半ば頃には、まだネット通 販もなく、カマカと伴に入手が困難でしたがとにかく その音量と弾むような軽快さがたまらない魅力で数年を経てやっと入手できました。 2000年頃からはサウンド・ホールが以前より大きくなったようです。 また店頭購入は簡易ではないにしても国内外での通 販で買えるようになりました。 <Uk

e各部名称>

ブリッジ図版

 勿論例外無く僕のサニーDスタンダード・ サイズもブリッジの位置が5mm程ズレています。(^ヘ^) しかもウクレレには影響ないのですがボディー内部に張ってあるゴールドに輝くシールも見事に曲がっています。(^_^;) 指が立派で入らないのかなあ。
 購入当初は、撮影小道具になっていましたが、それではいけないと思い「図B」のように元のサドルの後ろに木材を入れて弦長を合わせて弾くことにしました。 (図Aの接点位置から図Bのように弦の接点を5mm後ろへ下げる)  当然、弦高が上がりますがそれほど支障はありません。他の所有者の方たちも独自の工夫をされていました。カスタムメイドは別 としてもサニーDスタンダード・サイズの購入に関して実はこれくらいの覚悟が必要なのです。しかし、スタンダード以上のサイズのウクレレはそういった欠点は見受けられません。手持ちのコンサート・サイズはドンピシャで合っていますし、全体に素晴らしい出来映えのウクレレです。

 ところが、最近「NYLGUT」弦を張るようになってボディーの「鳴り」とはとても相性がいいのですが、音程の狂いが気になり始めました。ナイロン弦ならばこの程度の調整でもいいのですが、弦が良すぎてウクレレの粗が目立ちます。フレット音痴というのでもないので、この際、思いきってブリッジの貼り直しとサドル調整に出しました。全塗装は必要ないのですが、趣味のポストカード撮影用として哀れなこのウクレレは「青山墓地の桜の木の上」から「日差しの強い波しぶきの砂浜」、「氷結の雪の中」、オマケに「獅子座流星群の寒空」まで連れ回されており、引っ掻きキズも多く、 バトキン奏法練習での塗装ハゲもありましたので、ボディー前後面の再塗装も薄目の塗りでお願いしました。 最小限ではブリッジ周辺のみの再塗装で済ますことで、剥がした跡が薄く残りますが、 経費と時間の負担を軽くすることも出来るようです。

ブリッジ写真 約3ヶ月の入院生活から戻り、白色「NYLGUT」弦と伴にピカピカと輝いています。 サドルもオリジナルの細いものから分厚いサドルに換えていただき、写真ではほとんど判別 がつきませんが各弦用に厚みで調節してあります。
治療のお値段は、\20,000.-。(*_*)
これじゃあ、安価で良く鳴るウクレレが買えますよね。
今年は年末ジャンボ諦めモードです。(^_^;)
さて、新生サニーD、来年はこいつと何処へ行こうかな。

参考HP:
ハワイ自慢 (サニー・Dオジサンの写 真があります。)
アキオ楽器SONNY D. CUSTOM UKULELES など取り扱いショップや通販サイトはいくつもあるようです。

(2001/12/13 付記)


第5章=13話=

「ロイ・サクマ・ワークショップ」

ワークショップ会場ロイ・サクマ氏2002年3月11日(月)日本ウクレレ協会主宰で「ロイ・サクマ・ワークショップ」が開かれました。平日にもかかわらず50名余りもの参加者でたいへんな盛り上がりでした。
ロイ・サクマさんは、ハワイで4箇所、30名以上のインストラクターを擁する世界最大のウクレレ教室を経営する傍ら自らも各地で指導し、1971年からはウクレレ・フェスティバルを主宰しています。更にロイ・サクマ・プロダクションでは、 オオタサンをはじめ、ライル・リッツ、ジョイ、パロロ、ダニエル・ホーなど数多くの演奏家の音楽CDを製作し、昨年からはハーブ・オオタJr.が専属としての活動が始まっています。

ロイ・サクマ氏「日本語、少〜し話します。」のご挨拶でしたが、ほとんど英語でのレッスンです。しかし、ジェイクさんの時もそうでしたがウクレレのレッスンは十分にわかります。不思議ですね。
ご本人は 10歳の時、12歳の時、14歳の時、何度となくウクレレに挑戦してきましたが、「私は、たいへんヘタクソな生徒でした。」と自己紹介されました。

ロイ・サクマ氏と小川さんロイさんは18歳のとき、ウクレレの師匠であったオオタサンが教えていた生徒を受け継ぐ形で教え始めたそうです。

MATTさんの注釈に依れば、『ロイさんはオオタサンの弟子として一生懸命勉強しており、カイムキにあったオオタサンの教室を手伝っているうちに、自分には演奏家より指導者が向いていると思うようになりました。そして一方オオタサンは演奏旅行で教室を空けることが多かったことに加え、あまりにも優れた演奏家のため、適任者のロイに一切をゆずることになりました。ふたりの適性の違いがおたがいに良い方向へ進んだようです。』

「自分がたいへん苦労した生徒だったので皆さんの苦労は全てわかっています。今まで40,000人の人に教えてきました。わからないことは全て助けてあげます。」

このワークショップではたくさんの演奏をご披露いただきましたが、これまでステージ演奏はしてこられませんでした。昨日行われた「ウクレレ・エイド」で始めてステージで2分間演奏されたそうです。

ロイ・サクマ氏「大切なことは、レッスンを受ける側がわからないのは、教える側がいけなので、分かるまで聞いて下さい。他のインストラクターにもそう教えています。一つの方法で分からないことでも他のアプローチの方法があります。」
「 遅くして下さい、もう一度、など 恥ずかしがらないで聞いてください。和音が押さえられない、コードチェンジが出来なければすぐ言ってください。すぐ助けます。」

オオタサンが演奏の神様なら、ロイさんは、まさにレッスンの神様ですね。

ロイさんのレッスン方針は、
「私はストロークなど基礎的なものを教えることによって、覚える人が積み重ねて徐々に自分のものになってゆくことを期待しています。」

レッスン中も日本語で「ワカリマスカ」「ソウデス」「ジョウズデス」など表情たっぷりでご本人がとても楽しそうで、こちらも調子に乗って、ますます引き込まれていきます。このページでレッスンの全てを記録できませんが、いくつか重要でしかも楽しい内容を思い出しながら紹介します。

進行順ではありませんがまずは持ち方から、

持ち方、左手首
手首は伸ばさないで下へ落としてください。指はフレットに対してまっすぐ伸ばします。
左親指の使い方
親指は、常にネックから離さないで、スライドさせたり、親指を軸に回転させる。

簡単なようですが、手形を固定して手首だけを使い、目にもとまらぬ早弾きを見せていただきました。

鉛筆奏法ワカッリマスカ この他、鉛筆を使っての奏法(左写真)、ダブル・ストラム(バトキンのような奏法)の披露。スケールの練習。演奏テクニックに名前が無いので何とも紹介できないのですが、プリングした後に親指を跳ね上げる「瞬間3音鳴らし」。出来ないと「ワッカリマスカー」 と神様がすぐに飛んできます。(右写真)
  難しい練習の後は「ラ・バンバ」「GIブルース」 などの曲をロイさんが弾き、参加者がコード伴奏します。7thや6thなどのコードを取り入れたり、弦をミュートさせてドラムがわりにリズムを刻ませたり、参加者がそれぞれ違ったレベルでもみんなが思いっきりウクレレを弾ける実に楽しい構成です。

さて、ここで参加できなかった方も参加された方も、これは教わったなかでも覚えると楽しい奏法をご披露します。
でも、ロイさん自身のレッスンを受ける機会がありましたら是非とも受講ををお薦めします。

棚ぼた奏法ストロークに名前がないので便宜上勝手に付けました。
  ロイさんの貴重なレッスンをこのページでタダで習うという意味も若干含まれています。(^_^;)

「棚ぼた奏法」
写真の通り、
「down・up・knock・up」
「ダウン・アップ・ノック・アップ」
ロイさんは英語で「ダナノア」と掛け声をかけていましたが 僕は、覚えやすいように日本語で「タナボタ」でいきます。
4拍です。最初は ゆっくりのテンポで、「タ」 でダウン(写真左)。「ナ」 でアップ(写真左2番目)、弾き終わった手のひらをウクレレのボディーから少し離し気味にする。最初のうちは手のひらが見えるくらい手首を返してもいいです。「ボ」でボディーをポンと叩きます。パーカッションが入りました。このとき、人差し指は第1弦より下がっている必要があります。「タ」でアップです。叩いた手のひらをそのまま上に引き上げて人差し指で弾きます。
「ワッカリマスカ〜」、「タナボタ」 「タナボタ」楽しいですね〜。

これだけもレッスンを受けた甲斐がありますが、さらにひと技ありました。

スクラッチ・エンディングこれも勝手に命名しました。
エンディングを仮に、G7→C とします。

1.「G7」ダウン         2.「G7」スクラッチ 3.「G7」 ポン 4.「G7」 アップ         5.「C」ダウン
1.「G7
2.「G7
3.「G7
4.「G7
5.「
ダウン
スクラッチ
ポン
アップ
ダウン

スクラッチの時に人差し指の爪で「ダァ・・・〜ッ」と指板を引っ掻いてから「ポン」です。以前オオタサンがスクラッチを紹介してくださった時には「コレワネ、ツメ ノビテナイト、オト、デナイノ」と言っておられました。
5番目のダウンでコードが変わります。 タナボタ+スクラッチ・エンディング。如何でしたでしょうか。テクニックの他にレッスンの楽しさが少しは伝わったでしょうか。

コードブック英語版レッスンの終わりには、
ロイさんが手元を見せないように後ろを向き、リズムを弾き「これを真似してください。」とリズムを聴き分けて、更にどうやってストロークするのかといった練習で、やはりリズムの重要性を強く教わりました。

とても 楽しく、身になり、飽きさせない、内容の濃い、素晴らしいワークショップでした。

 ワークショップの後、ロイさんの指を拝見しましたが、左指先はとても柔らかでした。マメもなく不必要な力が一切掛かっていない証拠です。右親指はオオタサンより丈夫な爪が素晴らしいピックになっていました。昔から丈夫な爪だったそうです。
 右写真は、ワークショップのテキストとなったコードブックで、ロイサクマ氏の著書。サブ・タイトル「Over 800 Diagurams」の通り、各コードともに4種類が記載されています。
(日本語版は「珠玉のウクレレ・コード全集」ロイ佐久間著、表紙が違います)

注:文中の「色文字」は、ロイさん自身の日本語、MATTさんの通 訳、コバのイカサマ意訳をまとめました。

Roy Sakuma Productions, Inc. (http://www.ukulele-roysakuma.com/)

(2002/03/17 付記)


第5章=14話=

ウクレレ音響改善法

セラミックス・スピーカー三段活用(その1)

お店ではとても気に入って買ったウクレレでも、帰宅して弾いてみると店での試し弾きと音質が違うと感じることがあります。所有している他のウクレレと聴き比べるとさらにはっきりわかります。また、今までの「お気に入り」が思っていたほど鳴らないことに気が付いてガッカリしたりします。(-_-;)

「楽器は弾き込むうちによくなる」・・・・・・・・・・・・・・・・・?
この言葉はよく耳にしますが、実際、僕のセニーザはよくなってきました。年間を通 じて季節毎の湿気や気温に依ってかなり音が変わります。それが4年ほどもすると落ち着いてきましたが微妙にまだ変化し続けているような気もします。しかし、こういった例は希で、最初からこのような前兆があれば別 ですが、製造技術や成材時点での品質管理からも、元もとよく鳴る物とそうでもない物は、ある程度はっきりしているようです。あるクラッシック音楽の楽器販売の方は、ピアノでも「生きている楽器」と「止まっている楽器」という表現で違いを表しYAMAHAなどのピアノは、世界中何処へ持ち込んでも音質が変わらない「止まっている楽器」だそうです。ハワイのギター奏者ピーター・ムーンや世界ツアーの多いイーグルスが「Takamine」ギターを確信を持って愛用しているのも、環境に大きな影響を受けないなどの意味合いが含まれているからだと思います。楽器の成長とは別 の問題かもしれませんし、職業的には楽器といえど特殊な場合を除いて消耗品扱いなのです。

「楽器は弾き込むうちによくなる」・・・・・・・・・・・?
なぜ、そんな現象が生まれるのかについては、木材や塗装の乾燥が進むためであるとか、楽器の長年の演奏振動により木材が分子レベルで響きやすい配列になるなど、科学的な証明はいまだ不明点が多いようです。いつまで時間がかかるのか、早期に結果 を求める、せっかちな僕のような人間には「馬の耳に念仏」くらいのお話です。(^_^;)

「楽器は弾き込むうちによくなる」・・・?
とにかく、弾いているうちに音が少しでも良くなるなら試してみて損はありません。朝から晩まで休むことなく力一杯弾きましょう。なんてこと書いても「アホかいな」と突っ込まれそうです。一日にどれだけウクレレを弾く時間があるでしょう?、夜中、家族や近隣の迷惑にならないよう小さな音で、時には消音のために弦とボディーの間にティッシュ・ペーパーを詰めたり、それでなくともウクレレはshinfujiさんの名言「ウクレレは増殖する楽器です」が表すとおり複数ある全ての愛器を長時間弾き込むのはやはり無理があります。それにウクレレを弾き込む前にこちらが老け込みます。

以前こんな話を聞きました。もう生産の注文を受付ていないようですが、ウクレレ・クラフトマンのカビカさんに依ると
「スピーカーの前にウクレレを置いておくと、ウクレレの音が良くなる」
ということでした。カビカさんの工房でスピーカーの前に吊されたウクレレの写 真を見たこともありますし、
NUA伝言板1998/08/24
「KAWIKA氏の回答」MATTさんからの問い合わせに対する回答に依ると

『小形のスピーカーをウクレレに貼り付け、それにステレオ・アンプの出力を加えておく。効果の確認は難しいが、同じ音量で鳴らしている音が、数日から数週間で大きくなることが分かる。これでウクレレのボディーがスピーカーのエネルギーで振動させられて、動き易くなったと判断している。』

NUA伝言板1998/08/26
「これなら出来るかも?」ぱいなっぽーさん
投稿、自作案の書き込み。
「スピーカーによる慣らし」もりやさん
投稿、『 スピーカーの前で慣らしをするときは、ボディの振動を妨げる状態ではだめなので、やはりつり下げた状態のほうがいいでしょうね。高周波成分があったほうがいいと思います。』

これらの貴重な提案もあったのですが、 原理はともかく手法としては、スピーカーの振動をウクレレのボディーに伝えることで、ウクレレを弾いているのと同じ状態にするということですが これまで実現できないままでいました。(>_<)

「楽器は弾き込むうちによくなる」方法・・・! 
 
V(^_^)V ついに見つけました。

「セラミックス・スピーカーシステム」です。何気なく見たTVニュースで知りました。

セラミックス・スピーカーシステム・セミCEMI
CERAMICS SPEAKER SYSTEM [ CEMI ]
好きなところに貼り付けて、好きな場所から音が出せる、 まったく新しい発想のスピーカー。貼り付けた物全体を振動させることにより、その物をスピーカーの振動板として音を創り出します。貼り付ける場所は、机、壁、ガラスなどアイデアしたい。マグネットを使用していないため磁気の影響がありません。

仕様 アンプ出力:160mW(L+R)
音圧:82dB以上 0.5m
電源:6V/単三乾電池4本
外形寸法:
 アンプケース 約(H)33×(W)140×(D)100mm
 セラミックススピーカーユニット 約(H)11.5×(直径)63mm
質重:約190g(電池別)
問い合わせ:0120-517010(AM9~PM:5、水曜日休)
発売元:三栄ハウス(株) http://www.saneihouse.co.jp/
製造元:新世(株) http://www.jvnet.or.jp/~shinsei/

 CDやラジオなどの機器をヘッドフォン端子から繋ぎ、貼り付けた物をスピーカーの振動板に換えてしまう商品で、実際に今これを書いている机からも音が出ています。TVニュースのインタビューでは、2000年12月に発売され、今後の展開として、薄型壁掛けスピーカーや車載スピーカーなどを計画中のようです。意外なことにガラスなどより発泡スチロールや段ボール箱などがかなり良い音を出しておもしろいですし、通 常のスピーカーと違いあまり指向性を感じないので大きな空間の中で自然に聞こえる感じがします。もちろん何かに貼り付けなくても丸いスピーカーユニット自体から小音量 ですが音は聞こえています。ステレオ再生です。本体から直付けされた各1.5mコードの両側に丸いユニットが付いています。本体左側に電源スイッチ、パイロットランプ、ボリューム、ステレオ・ミニ・プラグ(IN PUT)、 ケース本体がミニアンプとなっています。

*たとえ別途アンプを通しても何処までも良好な音質を保ったまま音量 が上がるわけではありません。基本的にはウォークマンを室内でヘッドホンの代わりに聴くくらいの使用域が最適だと思います。仕様書には音圧82dB以上0.5mと書かれていますが、80dBとは「大声の会話」、あるいは、「蝉の声」位 で、普通の会話は60〜70dBといわれています。また1000Hzの「サイレン」が50cmで80dBです。もちろんセラミックス スピーカーの振動板に何を選ぶかで出力できる音圧、音量が変わってきます。

これをウクレレに貼り付けて、ウクレレ自体をスピーカーにしてしまいます。

な〜んにもしなくていいんです。自分で成長していくのです。勝手にウクレレが鳴ってくれます。何年ぶりでしょうか、この類の衝撃は、15年前に香港で食した「北京ダック」の旨さに感激して以来の驚きとうれしさで床に崩れ落ちました。

スピーカー自体としても十分有効ですし、通常のスピーカーから音圧で共振させる方法に比べ、ウクレレ自体スピーカーとしてが振動していますから効率的にも「楽器は弾き込むうちによくなる」方法としてはウクレレを弾いているのと同じなので最適です。
 更にウクレレのCDを聴くとこれがまた良いんです。ウクレレからウクレレの音が出て、本来のスピーカーから聞く音よりまろやかでウクレレの演奏がウクレレ自体から出ているのですから音色も雰囲気も絶品です。

*冷静に書けば、スピーカーとしてはウクレレという材質(木材)では全ての音域をクリアーに分離再現できませんので、他の楽器よりウクレレ音が違和感のない協調性が保たれたまま生音に近い感覚で再生出来るということでしょうか。

CEMI丸いユニットは再利用可能な両面 テープで貼り付けるのですが、反響効率的には表板のブリッジ付近が良いようで、弦の下に挟み込めば接着しなくて済みます。吊しても立てかけても設置場所に制約はありませんしウクレレのボディー裏表とも全体に振動しています。ただこのスピーカーシステムは、音の指向性がないのが特徴ですが、ウクレレに設置した場合、音はサウンドホールからの響きが大きいため若干指向性が出てきます。
 一歩進んだお楽しみとして、 オータさんのCDを再生して、そのウクレレを演奏する時のように構えてみてください。ここち良いウクレレの振動が身体に伝わってきます。 しかも自分のウクレレからオータさんのウクレレの音が出ています。痺れますよ。音楽を体感するとはこの事で、至高の喜びです。

ちなみに、 システム形状からの連想で、低周波マッサージ器具のように見えますが肩こりには使えません。試しに肩に張ってみましたが時折高音域で刺すような刺激がありますが治療には効果 は無さそうです。丸いスピーカーユニットからの音は聞こえますが生身の身体が振動板になって音量 が上がることもありません。残念でした(^o^)

2002/05/06 付記
まだまだ研究中ですので予告無く記事訂正することがあります。間違いの指摘やご意見がございましたらお寄せ下さい。


第5章=15話=

ピックアップ付演奏

セラミックス・スピーカー三段活用(その2)

セラミックス・スピーカーシステム・セミ使用、ウクレレ演奏基本編です。

ウクレレ、ピック・アップ・マイク(外付, or, 内蔵)、 アンプ(小型)、CEMI。

PX2T   これが揃えば、あの重いアンプを持ち歩かなくとも、CEMIを身近な物に貼り付けてスピーカーにして演奏できます。最初は、CEMI自体にアンプ機能が付いていますので、ウクレレのピック・アップ・マイクから直接CEMIに繋いでみましたが、あまりの非力にぴくりとも音が出ませんでした。仕方なくアンプを通 したのですが、これでは芸がないので、アンプ機能が付いているKORG社「パンドラ」を使いました。さすがに「TONWORKS」というだけあって、各種エフェクト、リズム・パターン、メトロノームまで楽しみは広がります。パンドラを使うならFMラジオへ音が飛ばせるので「CEMI」の意味がないのですが、「CEMI」は、通 常演奏で小型アンプがあれば身近な物に貼り付けて本来のスピーカーシステムとして使えます。
*写真 : パンドラ PX2T

2002/05/06 付記


第5章=16話=

伴奏付き演奏

セラミックス・スピーカー三段活用(その3)

セラミックス・スピーカーシステム・セミ使用、ウクレレ演奏応用編です。

CEMI「CEMI」を使ってウクレレをスピーカーにした場合には、CDやMD、テープなど、何かしら音響機器に接続し再生します。その音源に伴奏用の演奏を入れておきます。

・ウクレレのコード伴奏。
・ギターなどの他の楽器での伴奏。
・音楽ソフトから作成の伴奏(MIDIなど)。

この伴奏に合わせて、スピーカーとして音が出ているウクレレを弾きます。 自分が弾いているウクレレから伴奏も鳴っているのは妙な気持ちですが限りなく楽しいです。
  リズム・ボックスやメトロノームだけでもとっても楽しいですし、伴奏音やリズムが手元で鳴っていますからよく聞こえます。この時はスピーカーユニットをウクレレボディー裏側に付ければ演奏のじゃまになりません。
*CDをかけながらコード伴奏だけでも楽しい。しかし、リズムやテンポのキープは結構難しい。

まさか、僕にはとても出来ませんが、オータさんのCDを流してオタさんと共演とか、演奏の完全コピ-もできます?。この場合、「耳コピー」の進化型で「指コピー」とでも呼びますか?、挑戦者が現れますかね?。

2002/05/06 付記


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