Ukulele Sight
はなこさんタイトル・バー
<第6章>

第6章=3話=

『右手トレーニング養成ギア』

pastaさんから写真とともにおもしろい投稿を頂きました。

今年から、ウクレレを始めた者です。
私の行っている公民館のウクレレ教室では、はじめて行った時に先生から、ダンボールで作った手作りの三味線撥のようなものを貰いました。これを握って弾くのです。

「右手トレーニング養成ギア」
大きさは、10.5センチ程度。(子供の1cmマスのノートに置いて撮ってみました)
色は情熱の赤。やる気を起こさせます。


 これで弦を弾く訳ではありませんで、このように手に持って。。。握る力で強弱をつけるよう教わりました。手首を回転させて、1弦の下まで手を引き下ろさないように指導されて練習しました。
 この右手トレーニング養成ギアに名前は特にありません。2年位前、先生の知り合いが、「皮むき器を握って練習している」と言う話を聞いて、自作したそうです。大元はCOBAさんのところだったんじゃなかろうか、と思いました。これが皮むき器の変態した姿だったとは、驚きました。はじめて先生に会った時に、ふたつかみっつ養成ギアを取り出したので、たくさん作って持っていらっしゃるようです。

 使い心地としては、最初はこういうものなのかと思いましたが、弾きやすくはなかったです。でも、ウクレレの手首の動き自体、普通やることのない動きですから、はじめはむつかしいですよね。今から思い返すと、先生が丁寧に、何度も、いちいち、生徒の手を握って(若い娘は生徒にはおりません)一緒に動きを指導してくれるのが、一番、動きが分かって覚えられたんだと思います。何も握らないよりは、持っているほうが力が集まっていい感じがしますが、子供用には、もう一サイズ小さい物を作ってやった方がいいようです。素材はプラスチックでも、木の板でも、効果は変わらないような気がします。

 公民館の教室は、月2回あるんですけれど、養成ギアがいらなくなったのは1ヶ月くらいだったです。でもなかなか、癖が抜けなくて(右手人差し指の薬指側で弾いてしまうのと、ギターのように大きく振り下ろしてしまうので、いい音が出ませんでした。今でも、そんなに変わってないかも知れませんが。)
 4月から始まった教室に、6月から入ったので、全員いっしょでなかったのですが、皆さんのフォームの形跡から、最初は全員で使っていたようです。教室の皆さんは、とても人差し指がぴん!と伸びて、上手に弾かれます。


今は、パソコン机の上の、CDやら、ハーブオオタウクレレクラブのカセットテープやら、高木ブーさんのビデオやら、楽譜やらの山の中に、埋もれていたそうですが、今後はこの養成ギアでバトキン奏法の練習に挑戦してみたいということでした。初心者にはお勧めのようです是非お試し下さい。
そのうち、ウクレレをバチで弾くような演奏をする人が出てきそうですね。
投稿ありがとうございました。

2003/10/10付記


第6章=4話=

『オータサン親指の爪』

先日オータサンのコンサートに行きました。
いつも始まるとすぐ軽いジョークで楽しませていただけるのですが、
「今日ね、親指の爪無いの」ととんでもない話になってきました。

「ここへ来る前、夜、僕は寝てたの、そしたら寝ながら親指で目を突いたのよ。僕は怒って親指の爪を切っちゃったの。そしたら切りすぎて親指の爪が短くなっちゃった。」・・・・・
「おかしいでしょう!」・・・「短気は損気、気を付けてくださいね」

そういえば、以前にも同じことがありました。

「今日ね、親指の爪無いの」・・・・・
「のどが乾いてコーラ飲もうと思ったの、・・・・急いで指で開けようとしてたら爪割れちゃったの、だから今日は親指の爪無いの・・・暑かったのよ。」

コレで「僕もうおじいちゃんだから」「死にそうなのよ」に匹敵する恐ろしいジョーク
「今日ね、親指の爪無いの」が仲間入りしました。

いずれのコンサートも、さすがに音が少し丸くなっていますが、爪の有る無しに関わらずダイナミックで素晴らしい演奏でした。ちなみにコーラで爪を割った事件はレコーディング直前でもあったそうです。
「DUO I 'll Keep Remembering」はオータサンの爪が短い演奏の貴重なCDになっています。

2004.06.10 付記


第6章=5話=

『トラビスおじさん、やって来た!』

2004年5月23日、東京世田谷で日本ウクレレ協会主催「TRAVIS HARRLSON UKULELE WORKSHOP 」が開かれました。
このワークショップのために招致したというのですから大変なことです。前日にはウエルカムパーティーが開かれ大騒ぎの盛況だったようです。
 トラビスさんは皆さんもご承知の通り、プロではありませんが名演奏者と知られ、300本近いウクレレのコレクターとしても多くの雑誌で紹介されています。今回は52年ぶりの来日ということ。以前は米海軍航空母艦で横須賀、佐世保などを周り、新橋のオフィスで勤務した経験もあるそうです。
  1998年ジム・ビロフ氏のウクレレ・ビデオ「The JOY of UKE」に出演、穴の空いたマーチンで三連奏法の紹介と伴に「ファイブ・フット・ツー・アイズ・オブ・ブルー」の可憐な演奏に多くのウクレレ・ファンが憧れました。ビデオ発売以来ロール・ストロークを入れた3連を弾く方が増え、演奏方法を教えて欲しいという要望が多くなったとトラビスさんは語っています。
 今回の来日では、主催者の要望でもあったビデオに登場した「穴あきマーチン」(左写真:指板下側の黒い部分はピックガードではなく指で擦れて出来たボディーの穴)を持って来ていただいたそうです。収録当時より穴は更に大きくなっているようです。オマケにヘッドにはコアラのぬいぐるみが張り付いていました。背の低い僕が見上げるほど体格のいいトラビスおじさんは、なんとお茶目なオヤジかと感心しました。

ワークショップに関して:
ストラム(ストローク)方法に終始する私たちに、トラビスさんは、もっと多くの音楽のことを教えてくれました。

ツー・フィンガー

ツー・フィンガー(アクセント)

三連奏法

ツー・フィンガー+小指

ロール・ストローク三連

NUAホームページの活動記録で動画が掲載されています、是非ご参考ください。

タイプ:1 「ツー・フィンガー(音がコロコロ鳴ります)
親指・人差指の二本の指を指板の幅に固定し、手首をリラックスして回転させながらストロークする。
このとき肘は固定して腕を上下させない。
1拍目
 人↓・親↓・親↑・人↑、人↓・親↓・親↑・人↑
2拍目〜4拍目
 同様に繰り返し

タイプ:2 「ツー・フィンガー+アクセント」(2拍・4拍)
アクセントを付けるときは少しストロークを強めます。親指と人差し指の間隔は一定です。
1拍目
 人↓・親↓・親↑・人↑、人↓・親↓・親↑・人↑
2拍目
 人↓・親↓・親↑・人↑、人↓・親↓・親↑・人↑
3拍目
 人↓・親↓・親↑・人↑、人↓・親↓・親↑・人↑
4拍目
 人↓・親↓・親↑・人↑、人↓・親↓・親↑・人↑

タイプ:3 
 「三連奏法」ラパパパン(その1)
・・・「タタタ・タン・タン・タン
1拍目(三連
 ダウン:4本の爪(小・薬・中・人)でダウン・ストローク
 ダウン:親指でダウン・ストローク
 アップ:人差し指の腹の側で弾き上げる。
2拍目 (ダウン1拍)
 パンダウン:親指で弾き下ろす。
3拍目
 「パン」ダウン:人差し指
4拍目
 「パン」ダウン:人差し指
 「三連奏法」ラパパパン(その2)・・・「タタタ・タン・タタタ・タン」
1拍目(三連
 「ラ」ダウン:4本の爪(小・薬・中・人)でダウン・ストローク
 「パ」ダウン:親指でダウン・ストローク
 「パ」アップ:人差し指の腹の側で弾き上げる。
2拍目
 「パン」ダウン:親指で弾き下ろす。
3拍目 (三連
 「ラ」ダウン:4本の爪(小・薬・中・人)でダウン・ストローク
 「パ」ダウン:親指でダウン
 「パ」アップ:人差し指の腹の側で弾き上げる。
4拍目
 「パン」ダウン:親指で弾き下ろす。

タイプ:4 「ツー・フィンガー+小指」
何時どんな風に小指が出ているか分かりませんが、ツー・フィンガーの間に小指が入ります。
小指はアップで入るのか、ダウンで入るのかは、その時によって違うというのが本人の回答ですが、人差し指のダウンに先行して小指が素早く出ているように思います。その場合もちろんその部分は三連になりますね。?
 余談ですが、以前ジェイクさんがTV「ミュージックフェアー」に出演し10本指ロール・ストロークを披露しました。その際、ゲストの加山雄三さんが「オレだって、負けてられないぞ」という顔つきで三連演奏法を自慢したことがあります。このときは手のひらを開いた形で親指・人差し指・小指を使ってストロークしていました。中指、薬指は伸ばしたままで、弦を弾く三本の指(親・人・小)が楽器の方に軽く曲がっていました。

タイプ:5 「ロール・ストローク・三連」(三連を4拍)
1拍目 (三連
 ダウン:4本の爪(小・薬・中・人)でロール・ストローク
 ダウン:親指でダウン
 アップ:人差し指の腹の側で弾き上げる。
2拍目〜4拍目
 ・同様に繰り返し
ここで「Five Foot Two, Eyes of Blue」でお馴染みの3連奏法の原型を分解写真で見てみましょう。
トラビスおじさん3連奏法(連続画像)

3連奏法で「ラパパパン」のラパパが3連になっているということです。

「ラ・パ・パ/パン/パン/パン」(その1)又は
「ラ・パ・パ/パン/ラ・パ・パ/パン」(その2)で4拍です。

トラビスさんの3連の特徴は
2打目と4打目の「パン」を親指で弾き下ろすところでした。

ラパパパンとは、通常「タ・タ・タ/タン」1拍3連と1拍の2拍分のことですが
ストロークに 固有の名称がないためトラビスさんが口ずさんだ言葉を記載しました。

ストロークはこうなっています。↓

ココがこの3連の要です。
 弾き終わった後、
 親指が指板より上にあり、
 次の音の待機をしています。
 無駄のない動きが速さを生みます。

 
指の力を抜いてください
指4本でダウン
   
 
残していた親指でダウン
人差指の先か腹を使ってアップ
親指でダウン
 

さて、後は、練習あるのみ・・・・・だそうですです。

ワークショップでは、いくつかトラビス氏の演奏を採譜した曲が紹介されました。
トラビス氏の演奏はメロディーの音が第1弦に集中しています。
第1弦の音は小指で弾くと更に強調されるので、メロディー付きのコードソロは小指で第1弦にメロディーを乗せながらコードをを弾いているそうです。

ワークショップの後は、同行された演奏仲間バーディーさんと共に、見事な演奏を披露してくださいました。

聴かせます
唄います
そして踊ります

最後の締めくくりは、もちろん♪「Five Foot Two, Eyes of Blue」、参加者も加わったセッション&大合奏でした。

2004/09/23 付記

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