原題:「海の若大将」1965年 宝塚映画 99分
主演:加山雄三
出演:星由里子、田中邦衛、有島一郎、飯田蝶子、重山規子、藤山陽子
監督:古沢憲吾
制作:藤本真澄 / 寺本忠広、 脚本:田波靖男、撮影:梁井潤 / 飯村正、
美術:村木忍、音楽:広瀬健次郎
ウクレレ関連では、
第4作「ハワイの若大将」、第10作「南太平洋の若大将」があります。
*若大将シリーズ(用語集参照)
大学での授業中に「お玉杓子は蛙の子」を唄い、教授を含め教室中の喝采を浴びる。
後列の青大将のふてくされた表情もいつもながらにGOODです。
ウクレレはロゴもなく正体不明。写真は青大将が弾いています。
級友の大町英子(藤山陽子)が友人から借りてきたウクレレに興味を持った青大将は「お玉杓子は蛙の子」を歌い出す。調子に乗った青大将は講義が始まっても弾き続ける。田中邦衛がいい味だしています。
訳があって若大将が授業中にウクレレを弾いたと名乗りを上げる羽目に。若大将の見事な唄に教授をはじめ大喝采を浴びるが、教授から教室を追い出されてしまい、一人寂しく校庭でウクレレをかき鳴らす。<教室内ウクレレシーンのセリフ抜粋紹介>
教 授 「教室で楽器を弾いてるのは誰だ!」
(青大将、机の下から前列に座っている江口にウクレレを渡す)
江 口 「何だよ」
青大将 「助けてくれよ お前の親父のことはよく頼んでやっから 頼む」
(江口は、青大将の父親の会社に勤務している父親の定年後の再就職の口を頼んでいた)
教 授 「君だな 弾いとったのは もう一度弾いてみなさい」
江 口 「僕は弾けません」
若大将 「先生 弾いたのは僕です」
(若大将は江口の親孝行を助けるつもりで身代わりになる)
教 授 「何!」
若大将 「江口は本当に弾けないんです 弾いたのは僕です」
(若大将、ウクレレを手に取り、♪おたまじゃくしは蛙の子を2番まで唄う)
澄 子 「アラ 若大将の方がうまいわ」
青大将 「チェッ 面白くねえや」
教 授 「君はなかなかうまいな」
若大将 「どうもありがとうございます」
教 授 「ここに置いとくのは勿体ないね」「プロでも十分通用するな、君ぐらいの腕前だったら」
「出て行け!」
- 「お玉杓子は蛙の子」
- 1940年、灰田勝彦の歌曲、コミックソングと呼ばれる替え歌で、原曲の「ナ・モク・エハ」はハワイ四島とそれぞれの島を代表する花と山を唄ったハワイ民謡。日本では1930年代から1960年代頃までがハワイアン音楽紹介の創成期であり、替え歌にする事でそのメロディーの楽しさを伝えようとしたのではないでしょうか。
* はなこさん 第3章=15話= お前もか?「お玉杓子は蛙の子」拙HP御参照ください。
2002/09/04